音声監修:鋼屋ジン
これは正義の物語である。これは邪悪の物語である。
これは愛の物語である。これは憎悪の物語である。
これは生の物語である。これは死の物語である。
何よりこれは、ついぞ生き様を曲げられなかった、
愚かしく愛おしい人間達の物語である。

「死せる者の魂は、何処へゆくか?」
「地の底へ落ちて、眠るのだろう」
「おれは、天へ昇って輝くと思う」

おれは、癒えぬ痛みを残し、だけど共に生きると思う。
この悪鬼の物語は、皆の心に最悪の傷を刻むだろう。
同時にこの物語は、皆の心に最愛の感動を残すのだ。
それこそが絶対の戒律。

然り―― これにて、善悪相殺!